ノラと皇女と野良猫ハート パトリシアルート 感想 考察その2
※注意 以降、ネタバレ要素を含みますので未プレイの方はご注意ください。
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ヒロインのレビューは
- 共通ルートを通して
- 物語中盤
- 物語後半
- 物語結末
の流れで進めていこうかと思います。
少しボリュームは多くなりますが、勘弁ください。
なにしろこのパトリシアルート異常な程に長いので・・・
1.共通ルートを通して
タイトルの「野良猫ハート」のとおりですが、
今作の主人公は屋上でパトリシアによってかけられた契約の魔法により猫になります。
この時にはすでに主人公のことを好きになり始めていたのでしょうか。
もう出逢って助けられた時からパトリシアの中では何か気持ちの変化があったのかもしれませんね。
その後の話にも「桜並木の下」のシーンは多く登場します。
パトリシアにとって「この出逢い」というのはかけがえのないものだったのでしょう。
そう伺うこともできます。
しかしパトリシア本人は自分が主人公のことをどう思っているのか。
恋という感情ですら知らないのでしょう。
2.物語中盤
物語中盤はノラとと特有のギャグパート等が多く盛り込まれています。
このギャグが合わず、つまらなくてこの娘のルートを諦めてしまったという人ももしかするといるかもしれませんね・・・
ですがこの後の展開は一見の価値はあるのでここで諦めず進めていってほしいと思う次第です。
パトリシアはノラと生活することにより地上のいろんなことを知っていきます。
そんなパトリシアにノラは国語辞典をプレゼントします。
ノラの母からもらった国語辞典でした。
それはどんどんいろんなことを知っていくパトリシアに対して自分では教えきれないという思いがあったのでしょう。
母の想いが乗った国語辞典です。
この本が彼女を育ててくれると考えたのではないでしょうか。
そんなノラの思いに触れ、パトリシアはノラのことをどんどん好きになっていきます。
しかし、長い間パトリシアの眷属になっていたノラには異変が起こります。
ノラの猫化が始まっていくのです。
パトリシアがどんどん好きになっていくのに対し、ノラは猫のことしか考えられないようになってきます。
そんなノラに対してついにパトリシアは眷属の契約を切ることを決意します。
それはノラとパトリシアのつながりが切れてしまうということ。
ノラとの関係が切れてしまうということをためらい、ずっと前から解決できるはずの眷属契約を切らなかったようですね。
しかし、どんどん猫になっていくノラを見て人間のノラでなければ意味がないと思ったのでしょう。
契約が切れるとき、彼女はその思いを口にします。
パトリシアが既にノラのことをどれだけ好きだと思っているのかが伝わる言葉でした。
そして出会いの桜の木の下のことも語ります。
パトリシアはノラに命を助けられたのだと、
ノラが見つけてくれなければ、この世界で朽ちていたのだと、
だから、ノラが他のものに目移りして見てもらえないのは、寂しいのだと。
パトリシアは自分とノラが違う世界の人間ということを嫌というほど理解したのでしょう。
元々出会うはずのなかった二人です。
パトリシアは二人の関係を切り、また一からやり直そうと決意します。
最後に契約を切る前にパトリシアは
「叶うなら私も同じものが欲しかった」
と言っています。
命があるノラ、命を持たないパトリシア。
二人は契約を切り、元の世界へと戻ろうとします。
しかし、パトリシアは冥界に戻ろうとしたところうまくいきません。
それはつい最近、パトリシアに鳴り出した「胸の音」が原因でした。
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