lowhigh物のゲーム見聞録

主にギャルゲー、エロゲ―の感想を語るウェブログです。既プレイ向けの考察を行っているため、未プレイの方は読む記事に注意してください。

オトメ*ドメイン 全編考察

※注意 以降、ネタバレ要素を含みますので未プレイの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それではこのゲーム全体の考察をさせていただきます。

 

最初に言っておきましょう、このゲームは素晴らしいです。

 

どこが素晴らしいかって、真の意味でヒロインに向かい合っているから素晴らしいんですよ。

 

前にも紹介したと思いますが、このゲームは「残念なヒロイン」がキーポイントの一つにあるわけです。

 

もし、仮に話題をかっさらうために男の娘主人公と残念ヒロインを登場させて普通のシナリオだったらおそらく私はこのゲームをこのような記事にしていないでしょう。

 

どういうことか、もう少し言及しましょう。

 

「ちょっとヘンテコだけど可愛いヒロインだから許せてしまう」

 

この程度の認識でシナリオが続いていたら私はここまで肯定的な記事にしないということです。

 

このゲームの主人公、湊は非常に一般的な感性を持った主人公なんですよ。

 

変なヒロインのことをこのままではいけないと思っているし、本当にそのヒロインのことを想って、悩んで、行動してくれるんですよ。

 

これこそがマイノリティなヒロインを本当に愛してあげるシナリオだと思います。

 

 

 

柚子ルートでは家事をできるようになるまで付き合い、自信がない柚子を救い出しました。

 

ひなたルートではひなたの中二病にずっと付き合う存在になり、ひなたの本質を見出し大人の振る舞い方を示しました。

 

風莉ルートでは、共にひとつひとつ成長していきながら、風莉は皆に慕われるような理事長になることができました。

 

 

 

本当にこのゲームはキャラクターに対して非常に真摯に作ってくれている印象があります。それが本当に評価が高いポイントなんですよね。

 

 

そして上記の内容があるからこそ湊は非常に魅力的な主人公なんですよ。

まっとうに悩み、そしてヒロインを愛して、最後に最高の結末を持ってきてくれる。

私が今までやったゲームの中で最も筋の通った主人公だと思います。

 

 

そして湊のキャラクターが非常に繊細に作られているんですよ。

 

主人公のキャラクター性が必要なのか?という話になってしまいますが、私はエロゲ―であるからこそ主人公のキャラクター性というものは非常に重要なものであると考えています。

 

それはなぜか?選択肢が以上に少ないからです。

自分の選択が話につながらない以上、その話を決めていく主人公のキャラクターがうまく作られていなければストーリー進行はあやふやになってしまうと思います。

 

それゆえに魅力のある主人公を作れるかどうかは重要な要素となるでしょう。

 

その点から考えて湊という主人公は素晴らしいんですよ。

見た目こそ可愛いですがその行動は芯が通っていて男らしい。

そしてラストでしっかりと決めてくれる。

 

 

これがこの作品の魅力一つです。

 

 

 

 さらにシナリオ構成が非常にキレイで完成されていることも魅力の一つとして挙げられるでしょう。

 

このキレイなまとめ方は素晴らしく、ストーリー展開に不要な部分が少なく読みやすい文章で、ミドルプライスのゲームにここまでのシナリオを作り込めるのは並大抵のことではないと思います。

 

 

 

 

そしてもう一つはえっちシーンでの表現が素晴らしいということですね。

 

本当に愛情表現という意味でえっちシーンをすごく上手く描けていると思います。

 

少し恥じらいがありつつも好きな女の子と繋がれてうれしい気持ち。

しかしながらやっぱり照れて火照ってしまう。

好きな女の子を大切にしてえっちする場面がキレイに描かれています。

 

これは18禁ゲームだけにしか表現できないことだと思うんですよね。

 

ヒロインの本当に可愛いところを堪能できる素晴らしいシーンが一杯でした。

 

ただしこれに関しては主観的な意見が強いので何とも言えませんね。

他の刺激が強いえっちシーンをたくさんプレイされてる方では退屈に思えるかもしれません。

とりあえず私は愛情表現がすばらしいと感じたということです。

 

 

 

 

そして追加パッチについてひとことだけ言及させてください。

 

確か人気投票で1位になったことから追加パッチとして風莉視点で湊とえっちをするシーンが描かれたものでした。

 

しかしこれはただ単に話題性をかっさらうものという認識だけではなく、偉大な新規性を持った切り口になっていると私は思うんですよね。

 

それはなぜか、「えっちシーンのヒロインの心情を直接的に読み取ることができるから」ですよ。

 

私は男の娘もののゲームをするのがこのゲームが初めてだったんですが今までにこのような視点でえっちシーンを書き上げたゲームはあったんでしょうか?まだ知識が豊富ではないためそこまで言及することが出来ないのですが、斬新な表現ですよね。

 

本来えっちシーンではヒロイン視点になるとビジュアル的に耐えられないものがあるわけですが、男の娘という属性で補完することでそれが可能になるんですよね。

そしてそれによりえっちシーンのヒロインの心の声を聴くことができるという男の娘の最大クラスの活用法ではないかと思ったわけですよ。

 

そういう意味でこのパッチは非常に素晴らしかったと思います。

 

f:id:low_high_obj:20180624030045p:plain

 

 

 

 

というわけで、このゲームは全体的にバランスがよく良いゲームだったと思います。

特にコレという致命的な欠点はなかったように感じますね。

ヒロインの魅力もあって、シナリオも読みやすい上に読み甲斐がありました。

二回目プレイしても楽しいと思える作品です。

これがエロゲプレイして2作目ですがいい作品に出逢えたと思いました。

これからもいろんな作品をプレイしていきたいところですね。

 

ここまで見ていただきありがとうございました。

また次回のゲームの記事も見ていただけると嬉しいです。