オトメ*ドメイン 感想 考察 大垣ひなた編part1
※注意 以降、ネタバレ要素を含みますので未プレイの方はご注意ください。
オトメ*ドメイン二番目の攻略ヒロインは
大垣ひなたちゃんです。
共通ルートが終わり、ひなたは誕生日プレゼントとして湊に携帯ゲーム機を送ります。
それはひなた自身の趣味でしたが、共通ルートの時点で湊がこのような趣味にも興味があるとわかっていてプレゼントしたのでしょう。
その一番の目的はやはり、一緒に遊びたかったから。
湊が部屋に戻って少し経ってからひなたが湊の部屋を訪ねました。
ひなた「あ、あのね・・・?大したことじゃないんだけど」
「これ、一緒に遊びたいなって・・・思って」
湊は快くひなたのお願いを受け入れます。すると・・・
「あれ・・・、あはは、ひなた、どーして泣いてるのかな・・・」
ひなたはたまらず涙を流します。
これはもちろん自分の趣味があう人と遊ぶことができるというニュアンスもあるとは思いますが、それ以上にここで感じるのは安心、ですね。
もしかしたらいなくなっていたかもしれない存在。
その湊とまたこうして話すことができて、一緒に遊んでくれる。そのことが嬉しくてたまらなかったのだと思います。
さらにもう少し深読みするのであれば・・・自分が湊に対して何もできなかった無力感というものもあるかもしれませんね。
ひなたにとって湊はそこまで大切な人間になっていたわけです。
この学園で過ごす上では唯一の理解者と言ってもいいかもしれません。
そのことは湊にとってはとてもうれしいことで、自分を必要としてくれる存在は自分のいる意味を確認できるとても大切な人になるのでした・・・
・・・
それから、湊とひなたは共通の趣味を介して仲良く過ごすことになります。
ここからがヒロインひなたの真骨頂!
年下の幼いロリボイス!好きなことにはまっしぐら!根が良い子だからすぐ中二病が解けてしまう!
こんな甘々な年下ヒロイン、好きにならないわけがないんだよなあ!
まあ・・・やった人ならわかるでしょう・・・
自分は今まで年下ヒロインにはあまり惹かれなかったんですが・・・このひなたちゃんの持つパワーは恐ろしいですね・・・
ヒロインに順位をつけるのはナンセンスではありますが、一人選べと言われれば迷わずこの娘を選びます。
つまりは!ひなたルートの序盤はただ可愛いが詰まってるだけで説明不要ってことですよ。
そんなふうに毎日仲良く過ごしていった湊とひなた。
次第にひなたは湊に惹かれていきます。
これは湊と趣味が合うということも大きいと思いますが、共通ルートでひなたを助けたことの方が大きいでしょう。
ひなたにとって湊はあこがれの存在。強くて、カッコよくて、何でもできる。
そんな湊が趣味もあって、困った顔一つせず、楽しく一緒に過ごしていくことでその魅力にどんどん惹かれていったのだと思います。
しかし、一番の問題点がひなたが湊のことを女の子だと認識していることでした。
そんな中、湊は担任の先生にひなたが学校で孤立していると話を持ち掛けられます。
そして湊にそれをどうにかしてほしいとお願いされてしまいました。
湊自身もそのことは気になるようで、ひなたに真面目な話し合いをします。
ひなたは周りの環境が嫌なわけではなく、湊のところへ行きたいからいっているのだと訴えかけますが、湊も自分のクラスで居場所を作ってほしいという気持ちで少し突き放して自分のクラスで生活するように言いました。
しかし、そんなことを言ってしまったことを湊はすぐに後悔してしまいます。
もう入学してから1カ月半は経ったくらいだと思います。
すでに教室内のコミュニティができあがり、会話に入りづらい環境。
そんな彼女にただ突き放すだけで何もしてやれない自分がいて、
そして最初からそれを言ってあげられなかったことを反省します。
そこで湊がとった行動が・・・
湊「あのっ!魔王軍に、ボクを加えてくださいっ!!」
湊としてはひなたにこのままでいて欲しくはない、クラスに自分の居場所を作ってほしい。しかし、そこで自分ができることはなにか考えた上で湊がひなたの心の支えになることを選んだのだと思います。
しかし、これは湊がひなたに心の距離を寄せる初めての瞬間でした。
湊は今までの話を見ても基本的に受け身であることが多く、自分から心の距離を踏み込んで行動することは多くありませんでした。それは身内がおらず距離を詰めることに躊躇いがあるなどの理由があると思います。
しかし、だからこそ、湊が距離を詰めるということはひなたへの気持ちが動いている表れでしょう。
それは結果的にひなたちゃんの気持ちを加速させていきます。
そして、その気持ちが恋であるということも理解します。
しかし、ひなたは湊のことを女の子だと認識しているので現実でそんな気持ちを伝えてしまったら嫌われると思い、自分の気持ちを隠そうと思うのですが・・・
それとは裏腹に抑えきれない気持ち。
このあたりの感情の動きが非常に艶めかしくて、ドキドキしてしまいます。
今までと変わらない距離で接する湊に、ついにひなたは・・・
ひなた「お姉さま・・・」
「あの・・・ね?魔王軍に入るには、契約の儀式が必要なの」
「儀式・・・してもいい?」
「動かないで・・・ね?ひなたが、するから・・・」
湊「キスが、契約の儀式・・・ですか?」
「それだけ・・・ですか?」
「他の意味はないって、思うべきですか・・・?」
ひなた「・・・違う、のだ」
「す、好きっ・・・なの・・・」
「お姉さまが好き・・・恋愛って意味で、大好きなのっ」
湊「・・・でも、女の子同士ですよ?」
ひなた「わ、分かってる・・・けどっ!でもねっ?お姉さまの側にいると、ドキドキするの・・・顔が熱くなっちゃうの・・・」
「これって、風邪とかじゃないよね・・・?絶対、お姉さまが原因だもんっ!病気は病気でも、恋の病・・・だよね?」
「あは・・・、やっぱり、変だよね?女の子同士で、こんなの・・・気持ち悪いよね?」
湊「それは・・・」
ひなた「ご、ごめんね・・・?こんなの、迷惑っ・・・だよね?でも、どうしてもっ・・・、告白、したくて・・・」
「嫌だったらっ、いいっ・・・からね?振られても、平気だし・・・、嫌われても・・・仕方がない・・・から」
結論なんて、一つきりだった。
僕はひなたさんを哀しませたくない。
それ以前に、断りたいなんて気持ちが欠片も浮かばない。
湊「・・・ボクも、好きです」
ごく自然に、唇がその言葉を紡ぎだした。
「ひなたさんのこと、好きです・・・女の子同士でも」
ひなた「嘘、ついてない・・・?無理してない・・・?」
湊「本当ですよ。ボクは・・・女の子が好きなんです」
ひなた「あ、あは・・・、じゃあ本当に?お姉さま、女の子が好きなのだ・・・?」
湊「正確には、ひなたさんは好きなんです。好きになった人が、たまたま女の子だったんです」
ひなた「そ、そっか・・・、うん、ひなたもそんな感じ・・・」
湊「ふふっ、ボク達、相思相愛ですね・・・?」
ひなた「うんっ♪」
こんな幸せそうなひなたさんを、僕は初めて見る。
今の微笑みを、ほんの少しでも曇らせたくなかった。
だから、彼女の気持ちの全部を受け止めたくて──
ひなた「あの、お姉さま・・・もう一回、儀式してもいい?」
湊「・・・もちろん」
ひなた「今度は、恋人の契約・・・なのだ・・・」
・・・
以上がひなたルートの告白シーンまでのお話でした。
このシーンを見て何ともむず痒いなあと感じる人は多いですよね。
かく言う私もむず痒く感じる一人なのですが、湊の考えていることからすればこの行動は正解、なんですよね。
選択肢はたくさんあったはずです。
・男であることを告白し、受け入れる。
・男であることを告白し、断る。
・男であることを告白し、考え直してもらう。
・男であることを隠し、断る。
・少し考える時間をもらう。
しかし、そんな中で
・男であることを隠し、受け入れる。
という選択は、同じ性別を持つ人とわかっていながら告白してきたひなたに対しての最大限の配慮だと思います。
この選択が、ひなたにとって一番よい結果をもたらす選択だったんですよね。
ただし、その場限りの話ですが・・・
その代わりに、湊自身問題ができてしまいました。
男であるということを隠して恋人になってしまったこと。
ひなたは女の子である湊に告白をしました。
それが実は男だったら・・・
彼の優しさであり、弱さでもあると思います。
相手の気持ちや問題を受け止めて、自分の問題にしてしまいました。
前から思っていたんですが既プレイ向けの人に書いているんですから次はどうなっていくのでしょうかみたいな言葉はいらないですよね。
ここまで見ていただきありがとうございました。
次の展開の考察も見ていただけるとありがたいです。
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