lowhigh物のゲーム見聞録

主にギャルゲー、エロゲ―の感想を語るウェブログです。既プレイ向けの考察を行っているため、未プレイの方は読む記事に注意してください。

オトメ*ドメイン 感想 考察 貴船柚子編part1

※注意 以降、ネタバレ要素を含みますので未プレイの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オトメドメインの個別ルート最初のヒロインは

貴船柚子ちゃんです。

 

 

 

個別ルートが始まって早々に柚子ちゃんはなぜ湊が家を出ようとしたのか尋ね、

そして「湊が男である」ということを見事言い当てます。

 

今までの行為に反省し、深く謝罪する湊に対して柚子は

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「怒ってなんか、いないですから・・・ね?」

「あなたが男の子でも、私は平気。これはその証拠です。」

「そんなに、怯えないでください。男の子でも女の子でも、湊さんは湊さんです。私の大切なお友達です。」

 

柚子の個別ルートに入って初めて触れる彼女の一面は

「優しさ」と「温かさ」です。

 

風莉の場合は元々男であることを理解した上で自分の学園に呼び込むために女装を要求したわけですが、柚子の場合はそうではなく初めから女の子として接していたわけですからこれが湊にとって初めて「女子校に来て、男であることを認められた瞬間」だったわけですね。

 

そんな優しい面もある彼女ですが・・・

 

「ふふっ♪それにこんな面白いこと、終わりになんてしたくないですよっ」

「女子校に女装男子ですよ?男のムスメと書いて男の娘ですよっ?誰にも知られちゃいけない、巨大な秘密と陰謀ですよっ?」

 

「それにそれにっ、すっごい弱みを握っちゃいました!」

「これでもう湊さん・・・いえ、湊くんは私の言いなりです!」

 

この見た目とは少し裏腹に結構お転婆なところがあって色々なものに興味が深々。

可愛らしい湊に対してはちょっとイタズラしたいと思うようなお茶目なところもあります。

 

何と言いますか、探求心と行動力がすごいんですよね。

一見大人しそうに見える彼女ですが夜の学校の屋上に登り、笑顔を見せるような娘です。

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その無邪気さと麗しさに湊は惹かれるようになります。

 

そんな湊に対して柚子の方はというと、

柚子にとって男の子と接する機会というものは非常に少なかったようで湊に対しては興味深々。

二人はお互いに秘密を知っているという接点から一緒に行動するようになり、柚子はなんとなくではありますが湊のことが気になっていく様子です。

しかし、この時点では柚子は本当の意味で湊のことを好きになっているというわけではなく、単純に興味心で湊のことが気になっているというように見受けられます。

 

 

そんな彼女は湊の気をひくために家事の練習をし始めます。

そのためにみんなの勧めで最も身近なお手本である湊に家事を習うようになりますが・・・

最初にカレーを作る練習をするのですが、最後の最後で余計な手を加えてしまい、

「何もしないでくださいね」という湊の要望を裏切ってしまいます。

 

その後で柚子は「湊に嫌われたかもしれない」と酷く後悔します。

胸が痛み、嫌われたくないという今までに感じたことのない感情に気が付きます。

 

これが初めて柚子自身が感じた湊が好きだと思う気持ちだと思います。

 

柚子は湊に対して

柚子「こんな駄目な女の子が湊くんを振り向かせよう、何様だって感じですよね?」

柚子「今まで、付きまとったりしてすみませんでした・・・」

湊「あの、家事が苦手なくらいで、そんな自信をなくさないで下さいって!」

柚子「でも、私が嫌なんです・・・こんな自分は恥ずかしいって、湊くんには相応しくないって、そう思ったんです。」

 

柚子さんは天真爛漫なその姿とは裏腹に自信がない部分も持ち合わせているようですね。

 

そんな柚子に湊は、

湊「柚子さんは、今の自分が恥ずかしいって思ったんですよね?だったら、そのままでもいいんですか?変わりたいって思わないんですか?」

柚子「それは・・・できれば、まともになりたいですけど」

湊「柚子さんが本気でそうお望みなら、ボクの方も真剣に取り組みます。どこに嫁に出しても恥ずかしくない、家事の達人にして差し上げます。」

湊「ご自分が、その、ボクに相応しくないって思うなら・・・相応しい人になってくださいよっ!」

 

 

ここから柚子の行動がガラッと変わります。

湊の言うことをしっかり聞き、湊に毎日家事を習うようになりました。

それと同時に湊への見方も変わり始めます。

湊がいかに彼女たちのために料理、洗濯、掃除など

どれだけ彼女たちのために家事をしてくれているか。

それがいかに大変なことなのかを身をもって理解しました。

今まで気が付かなかったことに気が付きはじめ、

湊から多くのものを受け取っていたことに気が付きます。

 

そんな湊に、柚子はどんどん惹かれていきます。

しかし、どうしても自分と対比してしまい、自信のない柚子は

自分に何ができるのか、何が返せるのかと考え込んでしまいます。

 

 柚子「湊くんは、すごいですね・・・」

「だって、何でも出来ちゃいます・・・。勉強も、運動も・・・、家事も完璧で・・・こんなに美味しい紅茶も淹れられて・・・」

「私なんて、何にも出来ないのに・・・」

 

「尊敬、しているんです・・・湊くんのこと」

「湊くんは、すごく私たちに尽くしてくれています。私、それに気が付いて・・・感謝もしているんです。」

 

「湊くん、いつもいつも、ありがとうございます・・・」

 

「美味しい紅茶をありがとう・・・綺麗なお部屋をありがとう。他にもいっぱい、ありがとうを言いたくて」

 

「でも、こんな言葉だけじゃなくて・・・私、恩返しがしたいんです。お礼がしたいんです」

 

「目を、閉じてください」

 

──これって、やっぱりアレだよね?

 

き、キスとか・・・されちゃう系の・・・

 

・・・

 

「も、もう・・・目を開けていいですよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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湊「え・・・?えええぇぇぇぇっ!?」

 

 

いや、ホントに何が起こってるんでしょうね・・・

 

 

湊「ちょっ、なな何やってるんですかっ!?」

 

 

柚子「こ、これが・・・お礼です・・・」

 

「私・・・他には、何もないんです」

 

「恩返し、湊くんにしてあげられること・・・。いっぱい考えましたけど、思いつきませんでした」

 

「私、本当に無能で、役立たずで・・・」

 

「でも、あの・・・おっぱいには、ちょっとだけ自信がありますから」

 

 

湊「いやいやいやっ!おかしいですから!」

 

 

柚子「私のからだじゃ、お礼になりませんか・・・?」

 

 

湊「そ、そういうことではなくて・・・!前にも言いました!えっちなことは好きな人とするべきで・・・!」

 

 

柚子「わ、私はっ・・・湊くんが好きです、よ?」

 

「当たり前じゃないですか・・・。好きでもない人と、えっちなことしようなんて思わないですっ」

 

「だ、だから、私の方は問題ないんです。それでも、駄目ですか・・・?」

 

「したくないのは、湊くんが・・・私のこと、嫌いだから?」

 

 

湊「あ、あのですね、柚子さん──」

 

「ボクも、その・・・好きです・・・」

 

「柚子さんのこと、好きです・・・!」

 

 

柚子「・・・本当に?」

 

 

湊「って、なんで疑うんですかぁっ!」

 

「この状況で嘘なんてつきませんよっ!本当ですからっ」

 

 

柚子「でも・・・私のどこが好きなんですか?」

 

湊「どこって・・・それは・・・」

 

柚子「一人だと、料理もお洗濯も出来ない女の子ですよ?私は自分が嫌いなのに・・・どこが好きになれるんですか?」

 

 

 

湊「柚子さんは、とても素敵な人です」

 

「初めて会ったとき、素敵な笑顔でボクのことを受け入れてくれました。」

 

「ボクが男だって知られたときも、嫌な顔ひとつしないで受け止めてくれて・・・」

 

「ボクは嬉しかったんです。ボクが柚子さんを好きになる理由には、十分です」

 

 

「柚子さんは、大和撫子なんかじゃ全然ありませんでした」

 

「ちょっぴり意地悪で、お転婆で、楽しいことが大好きで。最初に思っていたのとは、全然違う女の子でした」

 

柚子「ガッカリ・・・ですよね」

 

湊「いいえ?全然そんなことはなかったですよ」

 

「柚子さんには振り回されてばっかりで、側にいると大変で──でも、それが楽しくて」

 

「一緒にいると、毎日がわくわくするんです」

 

「それに、苦手なことも一生懸命な柚子さんは、とっても可愛いです」

「家事、全然駄目なのに、すごく頑張って克服しようとしていて・・・」

 

柚子「いっぱい迷惑かけてますけど・・・」

 

湊「案外、悪くないものですよ?手のかかる子ほど可愛いといいますか」

 

柚子「それ、恋人に向ける言葉じゃないですよ・・・?」

 

湊「あはは・・・そうかもです。でも、楽しかったんです。この数日間、ずっと」

 

 

──その言葉には、何一つ偽りなんてない。

 

一体どうすれば、言葉以外でこの気持ちを伝えられるだろう。

 

考えても、そんなの今の僕にはわからなくて。

 

 

湊「だから、ボクは柚子さんが好きです」

 

「駄目なところもいっぱい持っている、今の柚子さんが、大好き・・・すごく好きです!」

 

 

柚子「ぁ・・・ぁぅ・・・」

 

「今の私を・・・全肯定・・・?」

 

湊「はいっ、今の柚子さんがいいんですっ!」

 

柚子「そ、そんなこと言われたら・・・言われたら・・・」

 

「うぅ・・・嬉しくて、どうにかなっちゃいそうです」

 

湊「柚子さん・・・!大好きです、愛していますっ!」

 

 

 

ここまでが柚子個別ルート告白までのシナリオでした。

 

このゲームの良いところは、ヒロインの本当にいいところをしっかりと主人公が見つけてしっかりと伝えていく部分にもあると思います。

 

私自身がプレイしながらこの娘こういうところがいいなあと思ったところは全て湊が気が付き、その部分を好きになっているんですよね。

 

これは個人差があるものだとは思いますが、このシナリオを作った人がいかにこの作品のヒロインに愛を込めているかが分かります。

 

既プレイの方はもう一度改めてこの文章を見て「ああ、そうだなあ」と唸らされることもあると思います。

 

 

柚子というヒロインは見た目に反してちょっぴり意地悪で、お転婆で、楽しいことが大好きな女の子です。

しかし、それとは裏腹に自信がなく、自己嫌悪に陥りがちな性格も持ち合わせているようです。

 

そんな彼女に与えてあげるべきものは、肯定なんです。

 

人を好きになる理由なんてその人次第です。

湊は柚子のやさしさ、底抜けの明るさ、その行動力や探求心から好きになりました。

駄目なところがいっぱいあっても、そこもいいところだって肯定してあげる。

 

湊という主人公は最高の主人公なんですよね。

その行動すべてが人間として素晴らしいなあと思います。

確かに見た目は非常に可愛らしい男の娘なんですが、その実、行動はとても男らしいすばらしく魅力を持った主人公でした。

 

私が伝えたいこの作品の魅力っていうのはこの部分なんですよね。

「湊の決断」これが個人的なこのゲームの最大の魅力だと思います。

 

対して柚子というヒロインは先ほど説明した通りなのですが、

私がやはり一番着目したいポイントは

「不器用さ」なんですよね。

柚子はなんと言っても不器用なんですよ。

それはプレイした方はよーーーく理解して頂けていることかと思います。

この部分は柚子ルートを語る上で非常に重要なピースになります。

 

ここから柚子と湊はどういう結末を迎えるのか、

湊の行動にも注目して見ていただきたいと思います。

 

 

ここまで見ていただきありがとうございました。

 

 

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