lowhigh物のゲーム見聞録

主にギャルゲー、エロゲ―の感想を語るウェブログです。既プレイ向けの考察を行っているため、未プレイの方は読む記事に注意してください。

作品紹介:Summer Pockets,Summer Pockets Reflection Blue

作品紹介

Summer Pockets

Summer Pockets Reflection Blue

f:id:low_high_obj:20200708205507p:plain

 

はじめに

皆様お久しぶりです。lowhigh物というものです。

今回はSummer Pocketsとその続編であるSummer Pockets Reflecrtion Blueについて紹介していきます。

無印のSummer Pockets自体は既にプレイしていたのですが色々忙しく記事にするところまでできていませんでした。

現在は新型コロナウイルスの影響下で余裕ができたため記事を書いている状態です。

記事のタイトルにもある通り今回は考察などではなく

作品紹介としてこの作品のすばらしさを伝えることが目的です。

というのもKeyのゲームは様々な人が考察を書いているということもありますが、

そもそもKeyのゲームはとても分かりやすい優しいシナリオなので

特に考察する必要もないと感じているからです。

 

作品コンセプト

この作品のコンセプトは「夏の思い出」です。

子供のころ夏を駆け回っていたあの夏休みを思い出そう・・・

とゲーム序盤やゲーム説明で言っていますがこのゲームはそれだけではなく

「あらたな思い出を作り出す」「昔の記憶を思い出す」という点に置いて

ずば抜けて素晴らしくできている作品です。

 

なぜこの作品がここまで評価されているか

Keyというブランドはかつて様々な著名タイトルを作り出し、

多くの人間やクリエイターに影響を与えてきました。

その中でも特にビッグタイトルとされるものは

AIR(2000/9/8)」

CLANNAD(2004/4/28)」

リトルバスターズ!(2007/7/27)」

の三つです。(Kanonはここでは外しておきます。処女作の補正が強いと思うので。)

しかしこの作品群を見ればわかる通り大ヒットした最後の作品であるリトバスの発売日は2007年7月27日とここ10年以上大ヒットと言われるような作品を出していませんでした。

 

その間にやっていたKeyのアニメオリジナル作品「Angel Beats!(2010/4/2)」「Charlotte(2015/7/5)」はアニメファンにはそこそこウケたものの、

かつてのビッグタイトルを経験しているファンにはあまりウケませんでした。

「麻枝(原案者)はアニメに向いていない」と言っているファンもいたそうですね。(本人談)

 

そんな状況の中でかつてのファンも納得させるほどの作品がでてきました。

それがこの作品「Summer Pockets」です。

なぜこの作品は多くの人に受け入れられたのか私自身の考えをもとに

以下のポイントに分けて説明していきます。

- 様々な人に受け入れられた「夏の思い出」

- 純粋な作品としてのクオリティの高さ

- 「夏の思い出」と「ファンタジー」の相性のよさ

 

 

様々な人に受け入れられた「夏の思い出」

このゲームのシナリオはかつてKey作品をプレイした人間には

どこかで聞いたことのある、見たことのあるシナリオでした。

過去作のシナリオや設定と非常に似ていたからです。

一度見たことがある展開ですがそれでも感動までもっていかせるのがKeyの制作陣。

脚本、台詞、イラスト、音楽で新たな夏の思い出へと昇華させました。

これが終盤に出てくるこの作品の本当に大切なものに繋がっているんですよね。

この作品の細かい出来の良さでKeyの制作陣の純粋な制作能力の高さを伺えます。

そしてこの夏の思い出はKey作品をプレイしたことのない人にとっては

今までに経験したことのないとても大切な思い出になったことでしょう。

 

純粋な作品としてのクオリティの高さ

このゲームは偉大な過去作と比較しても非常にクオリティの高い作品だと思います。

特に注目したいのは

・個別ルートシナリオの完成度の高さ

・外部人材も登用したイラストのクオリティの高さ

・音楽作成陣のクオリティの高さ

です。

個別ルートシナリオの完成度の高さ

かつてのKey作品では個別シナリオルートは苦行、

全部終わってからが本編だという人もいましたが

今作は個別ルートの出来が非常に素晴らしいです。

台詞や展開、謎への持って行き方がとてもテクニカルだと感じられます。

 

外部人材も登用したイラストのクオリティの高さ

かつてのKey作品ではキャラクターデザインは所属のイラストレーターが

担当することが多かったですが今作では永山ゆうのん先生と和泉つばす先生

二人の外部のイラストレーターが外注として参加し制作しています。

さらに新規の所属原画家としてふむゆんさんもこの作品で参加しました。

その外部の影響も受けてか今作のNa-Ga先生のイラストのクオリティの高さは

今まで以上に素晴らしかったと思います。

過去のヒットタイトルはシナリオや音楽などがずば抜けていましたが

やはり…少し画風が古すぎるというのは

新規参入がしづらかった大きな要因と言えます。

自分はいたる先生の絵が嫌いではないのですが…

やはり時代錯誤というものは感じられます…

このあたりのしがらみは今回は関係ないため多くは語らないこととします。

 

音楽制作陣のクオリティの高さ

音楽制作陣は今作に来て一つの完成系に近づいたなと思いました。

過去作では麻枝准が作るメインテーマによるワンマンプレーが非常に多かったですが

今作の音楽制作陣はそれぞれの得意分野をぶつけて

麻枝准の作るものに追いつけるほどの音楽に仕上がっていると思います。

特に私が注目したいのは「水月陵さん」です。

過去にはKey作品の編曲等担当されていたようですが今作で作曲を手掛けています。

(もし過去に作曲担当になっている物があれば教えていただきたいです)

この水月さんが作る音楽はピアノメインで

Key作品の切なさをこれ以上ないほどに盛り上げてくれる素晴らしい音楽家さんです。

しろはのBGM「White Loneliness」、「White with You」

静久のBGM「Tender Purple」

全体BGM「時編み」「木陰の憩」「夜は短く、空は遠くて・・・」

そして誰もが引き込まれるスタート画面のBGM「Summer Pockets

等を手掛けています。

是非ギャラリーのトラックリストやオリジナルサウンドトラックで聴いていただきたいです。

 

「夏の思い出」と「ファンタジー」の相性のよさ

この部分は完全に主観が入ってしまいますがKeyの「ファンタジー要素」と

今作のコンセプト「夏の思い出」はとてもマッチングが良かったと思います。

きっとこれ以上の夏の思い出はない、そう思わせてくれます。

 

 

 

 

以上がSummer Pockets、及びSummer Pockets Reflection Blueの紹介です。

既プレイ向けの人に一言いいますと、いや~サマポケRBも良かったですね~・・・

識ルートとうみちゃんルートは特によかったです。

静久ルートとのみきルートは少しリアルよりの話だったのであくまでサブストーリーなのかなと思いました。もちろんめちゃくちゃ感動しましたけどね。

やはりサマポケで評価が高くなるのはファンタジーよりのルートかなと思います。

前作プレイした人向けの追加イラストも良かったです・・・

そして今回は・・・七つの海を越えることが出来ましたね・・・